第3回TSUKUBA憲法レクチャー「スポーツ、SDGsと人権」を開催

2022年8月9日

2022年7月25日(月)、第3回TSUKUBA憲法レクチャー*(主催:社会・国際学群、後援:学群共通科目部会)にて、「スポーツ、SDGsと人権」と題して、筑波大学体育系教授で1988年ソウルオリンピック銅メダリストの山口香先生にご講演いただきました。司会は、秋山肇助教(人文社会系)が務めました。

 ご講演では、まず、現在社会的に問題となっている人種差別や性差別が、オリンピック・パラリンピックなどスポーツの場面でも同様に問題として存在し、スポーツは社会を写す鏡であることのご説明いただきました。そして、スポーツと社会の密接性について論じていただき、スポーツの歴史や法律、実例などに触れながら、課題解決のアプローチについてお話しいただきました。

 講義後には質疑応答の時間が設けられ、スポーツにおける公平性について、日本で現在見られるスポーツに関連する差別についてなど、参加した学生から多くの質問が上がり、活発な議論が交わされました。

 スポーツという馴染みのあるテーマについての講演ということもあり、学群や学年の垣根を超えて非常に多くの学生が参加しました。参加者からは、「メディアの情報だけでは知ることができない問題点が存在していることを知る良い機会となった」、「スポーツと社会は密接に関係していることがよく理解できた」といった声が寄せられました。

 「スポーツが抱える課題の解決に正解はない」と山口先生が仰っていたように、スポーツを単体として考えるのではなく、社会との繋がりのなかで意識していくべきだと考える良い機会となりました。

文責:社会学類4年 上原紗帆

* TSUKUBA憲法レクチャーとは

専門の異なる様々な学生が集まる筑波大学で、多様な視点から憲法に関心を持っていただき、「TSUKUBA」ならでは憲法の学びの機会を提供するレクチャーシリーズです。SDGsにも関連した題材を扱っています。第3回は、目標3「すべての人に健康と福祉を」に関連するレクチャーとなりました。