第4回TSUKUBA憲法レクチャー「ロシア・ウクライナ危機における国際法言説––『ルールに基づく国際秩序』の擁護・批判・改革」を実施

2022年12月7日

 2022年11月14日(月)、第4回TSUKUBA憲法レクチャー*(主催:社会・国際学群、後援:学群共通科目部会)にて、「ロシア・ウクライナ危機における国際法言説––『ルールに基づく国際秩序』の擁護・批判・改革」をテーマに掲げ、西南学院大学法学部准教授の根岸陽太先生にご講演いただきました。司会は、秋山肇助教(人文社会系)が務めました。

 ご講演では、はじめに日本国憲法第9条や国連憲章2条を例に平和主義についてご説明いただき、続いてロシア・ウクライナ危機を踏まえた国際秩序について詳しくお話しいただきました。 また、ロシア・ウクライナ危機への対応の具体的な視座をご紹介いただき、今後も変化し続ける国際情勢の中で国際秩序と機能がどうあるべきかについて詳しくご解説いただきました。

 講義後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からウクライナの人権状況についての質問があり、インフラや教育などがロシアに支配される厳しい状況が続いており、国際法の再構築が必要になってくるだろうとのご回答をいただきました。

 ロシアによるウクライナの軍事侵攻を受けて、国際法秩序の再構築が求められている側面はあるかもしれませんが、北朝鮮によるミサイル発射が増加するなど安全保障をめぐる多様な問題への対処法を検討することも重要な意味を持つように感じました。

文責:社会学類4年 上原紗帆

* TSUKUBA憲法レクチャーとは 専門の異なる様々な学生が集まる筑波大学で、多様な視点から憲法に関心を持っていただき、「TSUKUBA」ならでは憲法の学びの機会を提供するレクチャーシリーズです。SDGsにも関連した題材を扱っています。第4回は、目標16「平和と公正をすべての人に」に関連するレクチャーとなりました。